2月4日、石垣島南部の水田にカリガネが飛来しているのが見られた。ピンク色の短いクチバシが特長で、クチバシの基部の白色が頭頂部まであり、目を黄色いリングが囲むからか、愛くるしい風貌といえる。サイズもガンの中でも小さい部類だ。周囲を警戒しながら、水田の畦の草をついばんで、ゆっくり移動。時折、座り込んで、草の影に身を隠していた。山を越えて広範囲に水田地帯を移動しており、2月4日は、放たれた犬が近づくのに気づいて、突如飛翔。あっという間に空高く飛び、周囲を旋回したあと、去っていった。元日本野鳥の会八重山支部長の崎山陽一郎氏によると、八重山にカリガネが飛来するのは珍しいとのこと。一羽でいるのは、多分迷って飛来したのではないかとのこと。ユーラシア大陸の北極圏で繁殖し、ヨーロッパ南部、中近東・中国の揚子江中流で越冬。日本には数少ない冬鳥として飛来。宮城県には毎年飛来する場所がある模様。(今回、撮影できたのは、愛鳥家の中本純市氏が発見して、こちらにお知らせくださったお陰。感謝したい。)