日本一早く田植えを実施する仲新城淳さん(77)が今年も1月17日に田植えをはじめた。9時過ぎに、おもむろに田植機を水が張られた水田に入れて、5条植えの機械を稼働させて、次々に苗を植え始めた。この日の田植えは6アール。品種はコシヒカリで、仲新城さんの一期米の植え付けは9ヘクタールと8アール。収穫目標は5月5日。石垣島全体は「ひとめぼれ」の品種一色の中で、「こしひかり」「はえぬき」を植える仲新城さんは、米が自由に販売できなかった食管法時代から、様々な品種に挑戦し、特別栽培米の農家として活躍した時代がある。4月で78になる長老ながら、心は頑健そのもの。ただの農家ではない。メディアに目立ちたがりと誤解する向きがあるのも事実。気候変動と戦うコシヒカリ農家のことを、JA依存の協調型の「ひとめぼれ」農家には、理解できなくとも、致し方ないかも。 なお、石垣島では1月7日にJA八重山支部では苗の種まきが行われており、2ヘクタール分の早場米用の苗が用意されようとしている。1月28日にスナダで、植えられる予定で、JAがテストで超早場米に挑戦する。仲新城さんの収穫報道から、JA運営のゆらてぃく市場に問い合わせが殺到。JAがはじめて消費者対応で、苗の出荷計画を変更しつつあることになる。収穫予定は5月15日。