12月6日、石垣島にシロハラが飛来しているのが確認された。バンナ公園北口管理棟付近で芝を歩くシロハラは、警戒心が強く、すぐに木の枝に移り、石垣ダム方面へ飛び去った。スズメ目ツグミ科の野鳥で、毎年初冬に八重山に飛来し、島の雑木林の暗がりに潜んで越冬する。ムクドリより大きく、尾羽に白線があるのですぐ分かり、地を這うように飛び去るので、誰もが注意して見ていれば覚えやすい冬鳥。腹が白いのでシロハラで、同じツグミ科の冬鳥にアカハラがいるが、これも名の通り腹が赤い。シロハラが来た後、渡ってくる。これは明るい林に現れる。シロハラは、ウスリーアムール川の下流で繁殖し、朝鮮半島・台湾・中国南東部で越冬する。日本では本州中部以南に渡来して越冬する。本州中部では飛来が10月から見られるが、石垣島には11月下旬頃から見られる。今年は遅めだ。