12月2日、2羽のカワセミが新川川河口に出現。愛鳥家を喜ばせている。小魚をねらって水面を見つめる姿が、今期は2匹同時に見られるようだ。2日の陽気に誘われてか、新川川の水面すれすれに飛ぶ2羽が上流側から河口まできて、まだ潮の引き加減が十分でないのを見極めたのか、すぐさま引き返し、しばらく立ってから一羽が飛来。コンクリートの側面に生育するガジュマルの木にとまって、水中の魚をねらって、じっとしているのが見られた。この日は、魚を狙う姿は1羽だったが、2羽で飛行する姿が見られており、愛鳥家には楽しみが増す新川川河口といえそうだ。今年4月にも新川川河口に現れて、コンクリートの堤防の上にいるところが何度も見られた。カワセミは、英語名はキングフィッシャー。魚捕りの王の名前は、水辺で魚を捕る生態からのもの。ホバリングして魚をねらうカワセミは、別称ショウビン、古称ソニドリ、異称ヒスイと、呼び名がいろいろ。川蝉とも翡翠とも?とも書かれ、翠や翡の一字でもカワセミと呼べる。日本全国に分布する美しい野鳥で人気が高い。清らかな渓流に生息するイメージがあるが、生活排水や赤土でお馴染みの新川川の河口で見られるのは、ちょっと辛い。