シロチドリ渡海

シロチドリ渡海

 冬鳥が次々に島に飛来している。八重山に到着するシギチドリ類は餌場を求めて海上を移動。こんな写真の小さな群れが、島で飛び交っている。野鳥の盛んな飛来がこの時期の八重山の大自然の魅力だ。アジアの熱帯地域との架け橋となる亜熱帯の八重山は、何しろ山が深いので、休むに格好の場所。ただ、彼らは海岸沿いに現れた後、見かけなくなる。しばらく休んで、また寒波がやってくれば、また南へ移動をはじめるのだ。写真のようなようすで海を渡るのだろうか。彼らが渡海するに当たって、その目標とするものは何なのか。野鳥は曇りでも渡海するとすれば、目だけでは目標は定められないはず。果たして何なのか。一説には磁気という話もあるが、・・・ナゾは多い。が、紛れなく明日も彼らは飛来し、また旅立つ。海に浮かぶ水瓶を抱える島に飛来して、水を飲み、腹を満たして去って行く。

この記事をシェアする