10月21日、石垣島のバンナ公園で濃い紫色に白い斑のある蝶メスアカムラサキのオスが飛翔しているのが見られた。羽は黒いようで紫に光り、目立つ蝶だ。山の山頂付近にいるとされる蝶だが、この日もスカイラインの尾根で発見。時々、網を手に動き回る人も見られる場所だから、蝶の採集者には狙われ済みかも。後ろ足が両方なく、右の前足も取れた痛々しい姿だが、地面に降りると懸命に3本足で止まっていた。メスアカムラサキはタテハチョウ科の珍蝶。メスの羽がオスとは似ておらず、赤い羽で雌雄が違う色という珍しい蝶。というのもメスは有毒の蝶カバマダラに似ており、同様に捕食者から狙われない利点がある。オスもそうするかと思いきや、紫に白い斑点と目立つから面白い。メスが有毒蝶の擬態色でオスは天敵に狙われやすい目立つ色とは何を意味するか。やはりメスは安全地帯にオスは試練へという宿命か。