9月から飛来するアカハラダカは10月も朝8時に数羽が現れたりする。月が出て、際を飛べば結構な絵になると、愛鳥家のカメラは、月に近づくアカハラダカにフォーカスを飛ばすが、月に合いがち。天体と野鳥が絡む写真は、どこか哀愁が漂う。まさに普遍の大自然をバックに、世代を連ねる生物の営みを感じると、人の個人的な営みの小ささを思い知らされる。連綿と受け継がれる渡りの営みに、生物の威厳が感じられる。暦は寒露、サシバの飛来が始まる頃だ。サシバでも月との絡みは魅力ある。季節と天体と渡り鳥と旅の途中。眺めも最高な渡り鳥観測所は、第一級の観光ポイントだ。