10月10日、石垣島西部の河川に冬鳥のレンカクが飛来して愛鳥家を喜ばせている。チドリ目チドリ科で、湿地や水田、蓮田を好むため、足の指と爪が大きく、カンジキのように重さを分散して、蓮や水草の上も歩けるようになっている。冬羽と夏羽が極端に違う。この日も蓮の上を歩く姿が見られた。巣も水草の上につくるため、外敵から身を守りやすい。巣を守るのはオスで、一妻多夫はタマシギと同じ。共通するのは湿地に営巣する点。レンカクはインドから東南アジア・中国南部・台湾に分布。日本では数少ない旅鳥、あるいは冬鳥として本州四国九州・南西諸島で記録される。夏羽は、尾が長くなり、後頭部に黄金色の柄が出て美しい。(下は夏羽のレンカク。2008年5月飛来)