ついに来た格安航空

ついに来た格安航空

6月14日、関西空港から飛来した午前9時50分着ピーチのエアバスA320-200型(180人乗り)が輝くピンクの機体を亜熱帯の太陽にさらして、石垣島に到着。できたばかりの南ぬ島空港の滑走路にひときわ映える機体からは、175人の乗客が降り立ち、石垣空港へ格安の旅の初フライトを実現した。全国で航空便を格安チケットで販売するピーチは、既存航空会社が関空石垣間片道通常料金5万円をピーチでは3980円から3万3790円の間で、日々変動する格安料金システムで就航。手荷物などの依頼で追加料金になるとはいえ、サービス利用をなるべく落とせば、かなりの安さで航空便が利活用できる。この日、出発ゲート前で就航を祝うセレモニーがおこなわれたあと、出発する145人がゲート前で機体への乗り込み準備をしていた。これまで八重山は航空運賃が高いことから、県による離島割引などで、これまで補てんされてきた。ところが、格安航空券の企業が参入したことで、スカイマーク就航の7月から助成が減じられる格好。それだけインパクトの大きい挑戦的新規就航劇といえた。なお、9月13日には那覇便が就航される予定で、利便性が高まると同時に、都市部への移転者が続出するのではないかと、人口減を不安視する人の姿も見られた。

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