アヤムネスジタマムシ

アヤムネスジタマムシ

6月1日、石垣島の郊外の林で輝く色を持つ玉虫が折れた木に止まって、じっとしているのを発見。実に美しい緑で多彩で細かな筋がたくさん入っている不思議なデザインだ。名前はアヤムネスジタマムシ。コウチョウ目タマムシ科ムネスジタマムシ属の昆虫。環境省レッドデータにも沖縄県のレッドデータにも記載されていない。和歌山県では同県の絶滅危惧種1Aに登録され、高知県や宮崎県、大分県では準節滅危惧種。大自然は、こんな小さな生物にも不思議な色を与える。自然の中で見るから、生きたその虫の色の輝きは、複雑でどう表現もできない。これぞ美しさの極まった形かも。一度、樹の幹に回り込み、姿を消してから、しばらくしてひょっこり姿を現したこの美しい虫は、こちらに見つかったとたんに、樹から滑り落ちて草の中に消えていった。飛び去るわけでなく、ちょっと滑稽な消え方が彼らの逃走手段らしい。

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