オカガニが産卵に集結

オカガニが産卵に集結

5月25日は満月に近い日。午後9時頃に八重山の海辺では、オカガニが産卵に集まり、静かに卵を海に放っていた。この時期から月夜に現れては、海浜で卵を放つオカガニは、20年前は相当の数が海辺の国道に現れて、行き交う車がひき殺して大変だった。今は、数も減り、悲惨な光景はなくなったが、時々、無残に潰されたオカガニが、見られる。明らかに自然は人の関与で低減している。海に放たれる卵が減れば、海の生物へも大きく影響し、彼らを食べる生物相も薄くなり、やがて知られぬままに、姿を消すのでは。護岸に阻まれ、なかなか海辺には出られないオカガニだが、出られたら出られたで、戻ることが難しくなる。こうい状況を放置しえるところに、人類のおごりが存在する。

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