気仙沼の魚市場から魚用コンテナが漂着

気仙沼の魚市場から魚用コンテナが漂着

5月22日、石垣島の北部、伊原間海岸に気仙沼魚市場のコンテナが漂着しているのが確認された。発見したのは石井久和さん(37)で、ウミガメの産卵調査を長年実施している。今月14日あるいは15日の午前7時から8時にかけて、伊原間の海岸を歩いていて、大きなプラスチックの入れ物が波打ち際にあるのを発見。新聞などで被災地からの漂着物が話題になっていたのでもしやと近づくと、「気仙沼」の文字を見つけた。「これまで被災地と直に関わらなかったので、初の接点で驚きました。使っていた場所に返してあげたいようにも思うが運賃がかかるはず」とのこと。5月22日に現場に来たウミガメ調査を実施する市民によれば、アカウミガメは茨城沖から東へ海流に乗って太平洋を横切り、アメリカ大陸に渡るとメキシコ湾流で南下して、北回帰線を西に走る海流に乗ってフィリピンまで移動することが知られている。「のルートでこの気仙沼から親潮で運ばれた容器が、こうして地球一周したことが考えられる」と述べ、旅の工程を思い図った。なにしろ2年以上である。石井さんによれば、一昨年の3月以降、伊原間海岸には、こんな大きな漂着物はなかったとのこと。到着した魚用コンテナは、180cm×120cmの深さ100cm。外側にサンゴが生育していた形跡が何箇所もあり、すでに白く白化壁していた。

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