「美ら布」開催 

「美ら布」開催 

ゴールデンウィーク恒例の織物組合修了展が4月27日28日の2両日、石垣市民会館展示ホールで開催され、多くの織物愛好家が会場に訪れて、様々な風合いを感じさせる着想豊かで、味のある作品を鑑賞していた。神奈川から移住してきたという男性は、妻が石垣島で織物をやって10年になるが、仕上がった反物を一見すると値段高さに驚く人があるが、手で績んだ糸に、手で染め、手で織り上げ、一日10センチほどしか進まない場合もあることを知れば、とても高いとは言えない。と、きわめて手がかかる八重山上布を評価していた。28日の11時から八重山上布についての説明が松竹理事長からあり、「この八重山上布は、手績みの細く強い糸がなければ成立せず、糸は貴重で3年に一度しか講習は行えないこと。上布にはナセンとククリの2通りがあり、初心者の講習を終えた人にまずナセンを講習し、次にククリを講習することになる。今回はナセンの講習を実施したことを報告していた。14時からは新垣幸子さんによる服地の講習に関しての説明がおこなれた。なお、今回からはじめて展示作品の紹介の文字盤に糸の製作者を記名。糸を績む人も作品制作の重要な位置を占めていることを、知ってもらうために今回初めて実施。会場にはブー績み講習で作られた糸の展示もあり、八重山の伝統工芸を支える大切なの展示とあって、会場中央に陣取って多くの人の目に止まっていた。なお27日には、ブー引き講習がおこなわれたほか、2両日11時と14時に講習会(八重山上布講習会と八重山上布服地講習会)の説明が行われた。

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