3月15日午後3時から新空港ターミナルに併設されている第11管区海上保安本部石垣航空基地の竣工披露式が開催され、約70人が新たに建設された石垣航空基地の竣工を祝った。開港直後だけあって、まだすべて真新しい設備が並ぶ建物は、どこもピカピカ。この日、式辞および挨拶に立った藤井伸弘基地長、眞島洋第11管区海上保安本部長が、新たな設備を説明しつつ、地域から寄せられる同航空基地への信頼と期待に応えたいと意気込みを語っていた。この後、新たに基地に配備された「洗浄機」を紹介。地中から吸い上げた水にヘリのローターの回転で、1分半の短時間の洗浄が機体の潮や塵を洗い流す様子を披露。すさまじい水の勢いと便利な機能に見学者は驚いていた。蛇足ながら、竣工披露となっても、建物の名前の掲示が「海上保安庁」のみで、11管区海上保安本部の名前も、石垣航空基地の名前もついていない。いわば、発注の側の中央での自動化と、受注側の手早い設計対応で、地元側の検証なしにスルーする慣習が臭う。台風対策は、沖縄本島の風速ではまず耐えられない実態や、八重山の台風データは石垣島地方気象台が持つ観測ポイントだけのもので、実際の風速や破壊力は、知られている数値を遙かに超える可能性があること。これが、新空港のターミナルでも同様に設計の規格が沖縄本島並で対応されているとすれば、・・・少々怖いことがおこってくるかも。