新石垣空港開港式典

新石垣空港開港式典

3月2日午後3時から新石垣空港開港記念式典が開催され、招待客が多数見守る中、開港の挨拶、祝辞、報告が行われ、開港の運びを出席者で確認。午後6時半からはインターナショナル・コンチネンタル全日空リゾートホテルで、祝賀会が催され、新空港の開港を喜び合った。昭和51年から始まる新空港の建設機運は、37年の長きにわたり混迷を重ねて、1999年から八重山の郡民参加による空港位置選定という難題を克服して、2000年にカラ岳陸上案に決まり、2013年にしてようやく開港となった。海を埋め立てるという安直な発想は回避された後、石垣島の海の美しさが知られ、島人も観光客の高い評価から海の大切さに目覚めて、今や環境保全は島にとって大切な取り組み。国立公園に石垣島も入るなど、その影響力は大きく、空港の愛称も南島空港と名付けられ、カンムリワシをイメージしたユルキャラも誕生。特別天然記念物のカンムリワシが新空港のイメージになる理由が、環境保全に尽力して計画・建設された、そのことを物語っている。また、2万4000年前の人骨が発掘されるという、おまけまでついて、空港建設を契機に、島の方向性は狭い了見で補助金に浴したいという利権意識を忘れ、まっすぐに環境保全に邁進した結果から。白保の反対運動、宮良の反対運動と、混迷ごとに住民が決起。大型の公共工事が元来どうあるべきかを明かす事例になった模様。なお3月3日は、内覧会が10時から新空港で開催され、一般市民が新空港の内部を見学できることになっている。新空港が稼働するのは7日。石垣島に何らかの思い出持つ人は、これを機にまた島を訪れる可能性があり、ここしばらくは観光で石垣島はわき上がること必定。問題は、新空港景気が去り、リピータがゆっくり増え続けるようにする方法。ブームは必ず収束するから。

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