カフェ「クラス」で伊藤敏博ライブ

カフェ「クラス」で伊藤敏博ライブ
カフェ「クラス」で伊藤敏博ライブ

2月9日午後7時30分から石垣市新川のカフェ「クラス」で伊藤敏博ライブが開催された。「さよなら模様」で一世を風靡した新潟県出身の伊藤敏博氏は、今は富山県を拠点に全国でライブ活動を展開。前日には那覇市でのライブを終え、この日、昨年に次ぐに2度目の石垣島ライブを実施。熱心なファンが会場に集まっていた。全国で大ヒットした「さよなら模様」の後、東京にのりだすことなく、当時就職先の富山で鉄道マンの仕事を続けながら音楽活動を続けたことで知られる伊藤氏。約20数名の観客ながら、往年の熱唱で観客を魅了。ライブでは、東日本大震災の1年5ヶ月後に、被災者を支援したいと手弁当で東松島に行き、まだ震災後一度も使われていないステージで歌った経験を紹介。そこで歌った「かたるしすの風」に関心が集まった話を紹介していた。この日もその歌を歌って、風が心の浄化を促す癒しの曲を披露した。来場した年配の観客は「今の曲と違って、伊藤さんの歌声を聞くと、どこかなつかしさを感じます。いいですね。」と、聴き応えを感じていた。伊藤氏は、大ヒット曲のフォークソングで脚光を浴びたものの、オリジナルを模索する道を選び、メジャーに足場を築くより、地域での音楽活動を実施。今は、音楽のジャンルを越えて「歌謡」が持つ共感や身近に覚えられる曲を求めて、オリジナル曲をもってライブ活動を実施。今も新境地模索の活動の下にあると、心境を語っていた。「生まれた地域での活動を大切に、そこで親しまれてこそ、多くの人から共感される曲が生まれる」と、ローカルの活動の大切さを熱く語っていた。

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