ソーロンアンガマ

ソーロンアンガマ

8月30日、31日、9月1日は、旧暦のお盆。祖先を祀る仏壇にたくさんのお供えが並び、島あげてお盆商戦に賑わい、帰省者であふれて、懐かしい親戚友人との再会があり、本家への仏壇へ参る人の車の動きが、活発になる日々。夜には、地域でアンガマや獅子舞、エイサーなどが行われる。なかでもアンガマは、八重山の地域の青年会が熱心に取り組む伝統芸能。八重山独自なものとなっており、これを楽しみに訪れる観光客もある。あの世の使者であるウシュマイとンミーが、集まった人とのやる方言問答が、聴衆を沸かせる。ここでは方言が、主役。幼い頃から耳に染みついている独特の発声・調子に、会場はわき上がる。観光客にはチンプンカンプンだが、昔はそばで意味を教えてくれたりする島人もあった。今はウシュマイが親切に標準語で解説をいれてくれたりと、サービス精神旺盛なアンガマも行われている。方言は古いが、青年会は現代的で頭が柔らかい。(写真は新川のアンガマ。)

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