「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2012in石垣島」が6月30日、舟蔵公園で開催された。歌が歌えることに感謝しようと、沖縄戦の実質的な戦闘終結の6月23日、慰霊の日以降に、歌開きとしてうたの日コンサートを開催したのが、2001年。ビギンがはじめたこのコンサートは、最初は沖縄本島で開催されてきた。昨年は石垣島で初の試み「石垣うたの日コンサート」が6月24日に開催予定だった。しかし残念ながら、台風の襲来で開催ができず、2日後に有志のミュージシャンが「はっしぁもー、メアリーよ」と題してコンサートを実施。2万人が駆けつけた。今年は、運良く晴天に恵まれて1万人が会場に駆けつけ、ビギン、サンシンジュニア、きいやま商店、清水博正、マズカ、夏川りみ、山口智充(ぐっさん)らとともに、たのしい時間を過ごした。国内に戦争がなく、うたが歌えることに感謝するイベントだが、ちなみに昭和20年の石垣島では6月23日に作戦命令が解除され、マラリア遊病地からの帰宅が可能となったが、石垣町には伝えられても大浜町には伝えられず、多くのマラリア犠牲者が出ていた。洋上では6月23日以降も戦闘機による攻撃は継続しており、7月3日には台湾への疎開船2隻が米軍機の機銃掃射に遭い1隻が沈没。沈没を免れた船が尖閣諸島に逃れた尖閣列島遭難事件は、よく知られている。ビギンの心意気に、水を差す気はないが、うた開きは、もう少し遅らせた方が、よかったかも。この日の開催が、禁煙、禁撮影、禁録音、禁日傘と、規制が先立つ催しだったが、うたが好きな聴衆には、音楽を最高に満喫できたのでは。