闇夜に現れ、カメラを構えるこちらをいぶかり、飛び去るこの野鳥はゴイサギ。コウノトリ目サギ科。ユーラシア大陸の温熱帯区・サハラ以南のアフリカ・インドネシア・カナダ南部以南の南北アメリカに分布しているとされる。日本では、本州・四国・九州で繁殖。留鳥のものと冬季南下するものがあるとされており、南西諸島では冬鳥とされている。ところが、石垣島では5月から6月にかけて、夏場にこのとおりゴイサギが見られる。深夜に道路沿いに現れて、側溝などに現れる餌を食べている。例年、同じ場所に同じ時期に深夜現れて、車のヘッドライトに驚いて逃げていく。夜は、一見するとくちばしから目にかけてストライプがあるかに、不思議な顔に見えるが、撮影すればこのとおりゴイサギである。5月19日、宮良川の近くの路上で撮影。夏羽である。石垣島ではゴイサギが留鳥として生息している可能性があるのだった。野鳥図鑑でのゴイサギの説明文に書き換えが必要となる話である。