毎年、1月から5月まで何度も開花を見せるのがこのカショウクズマメ。紫色でちょっと異様な房が並んでひとかたまりになり、実に目立つ。カショウクズマメのカショウは、台湾の紅頭嶼の火焼島からきている。(現在は緑島)亜熱帯の動植物は戦前に台湾で命名されたものがあり、当時の台湾の地名が名前に入っているものが多々ある。5月12日、石垣島の田んぼの近くで見つかったこのカショウクズマメは、マメ科クズモダマ属で結実するとモダマのような硬い種子がとれる。小笠原諸島や八重山諸島、台湾で見られる。広くフィリピン、マレーシア、インドネシア、インドにも分布する。