漁協の初セリ

漁協の初セリ
漁協の初セリ

1月4日、八重山漁協では新春の初セリが始まり、正月のご祝儀相場に加えて、各地で開催される成人式向けの魚が買われて、場内は活気に満ちたセリとなっていた。この日は、尖閣で獲れた形のいいマグロも出て、相場を高めていた。なんといっても大多数のビンナガマグロがキロ300円から400円を貴重とする値なのに対して、尖閣のものは500円前後で推移。ただキハダマグロは600円から最高で1300円の値がついて、この時期のキハダマグロは特別扱いなのを示していた。漁業者によると、全体的には魚はこれまでにない安値で取引されており、これまでの操業で最低値であると嘆いていた。東日本大震災、なかでも福島原発の影響から、全体に魚への買い控えが影響している東日本。全国の魚市場が安くなれば、沖縄本島へ売りに出す仲買人には、当然高く買えば売れないことに。自然、値は下がる。最南端八重山の魚は、遠さもあって安心と思われるはずが、震災で儲ける気分になれないだけに、この安値は我慢の2文字か。

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