2012年、1月2日、午後3時ころ、石垣市の真栄里公園では、子どもたちが元気に凧をあげる光景が見られた。親子ずれで芝生に座り込む家族もあり、正月気分満開のゆったりした時間が、流れていた。世界の経済が極めて厳しい状況に入ったまま、そのトンネルの先は見えない状況ながら、未曾有の東日本大震災で日本の再生の機運に少し浮かれ調子の正月ムード。よいことを考えたくなる正月ならではかもしれないが、一過性の復興景気より、長期的な日本再生への議論が、立ち上がってほしいところ。復帰40周年の節目でもある今年、普天間返還問題で辺野古のアセスでゆれる沖縄は、まさに復興の足かせを40年間負いつづけてきたようなもの。沖縄のように、復興の障害が負担が忘れられる東北にならないよう、ローカルの復興障害に視線を注ぐ必要がある。