11月10日午後2時から石垣市教育委員会2階会議室で「教科用図書八重山採択地区協議会に関する公文書の一般公開いついて」と題して記者会見がおこなわれた。11月11日午前10時から30日午後5時まで、石垣市役所総務部総務課にある石垣市市政情報センター内で、教科書選定結果と理由や会議録、会議録にかかる音声データ、調査員報告書、その他の通知文などを公開することを発表。一冊づつ閲覧用に置かれて、そのコピーは階下のコピー機でとれるとのこと。(有料:CDデータは一枚20円)(コピーは1枚10円で、審議録はほぼ500円を越す程度)なお、会見での記者に質問に答えた玉津教育長は、評価シート用紙に評価を書き込むことで選定作業の協議に代えたことを説明。あくまで、これまでの教科書選定方法を新しく改定することの注力したことを述べ、協議の議論内容は委員らに一任。ただ時間的なものなどを加味して、評価シートを書き込んでもらい、議論は省いて、決定に至ったことを語った。記者からの質問に対し、自身は選定に関わっていないことや、選定対象の教科書を全部読まなくてもいいといったことはないと述べていた。なお、委員が提出したとされる評価シートは公開できないと述べ、密室性への疑問と閉鎖性堅持の姿勢のナゾはなお深まる模様。この日は、玉津氏から県や国へ出された要請に対して、記者から教育長の権限にないことを指摘。特別な緊急性がある場合にだけ許され、その後は委員会で諮られる必要があるが、その動きはまったくない点を指摘されていた。教育長は回答を保留。教科書選定に関して、これまで議論が積極的にされないままに、専門家の報告書に依存してきた盲点をつかれたかっこうの、領土問題に特化した教科書選定に、混乱を深める石垣市教育界。コミュニケーションの不毛を露呈しつづける展開が、その今起こっている現場に見えている。