文献資料にみる八重山・琉球

文献資料にみる八重山・琉球

10月22日から30日まで石垣市立図書館で文献資料にみる八重山・琉球が開催されている。22日の午前10時にはオープニングセレモニーが開催され、企画した高良倉良琉球大学法文学部教授らや、琉球大学へ資料を提供した当時の宮良殿内の当主、宮良當智氏の子孫の宮良當明氏などが参加。意義深いこの企画展のはじまりを祝っていた。ここに展示されている文献資料は、どれも過去の時事を身近に感じさせる力がある。また、宮良殿内の200年前の現物資料が、虫食いにあわず、卓越した技術で保存されてきた事実を知らされる。宮良殿内で毎年蒸し干しにされて、大事に保存されてきた書類が、琉球大学へ寄贈されたのは30年前。かやぶきの建物でどうやって文献を風雨から守ったのか。台風のときはどうしたのか。展示品の文献が、亜熱帯地でどれもしっかり保持されてきた事実こそもっとも、感動させられる文献展示だ。

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