9月25日、バンナ公園の渡り鳥観測所で、探鳥会が開かれ、多くのバードウオッチャーがこの時期渡ってくるアカハラダカを見ようと参集。しかし、この日は飛翔するアカハラダカは少なく、「7羽しか見られなかった」と、残念そうに帰る人も。昨今、アカハラダカの飛来数が激減しており、インターネットなどで話題になっている。インドネシアなどでの、森林伐採、焼畑などでアカハラダカの越冬地の環境が激変。餌がとれず、激減の主因となっている。この日、島の愛鳥家のひとりは、今年の石垣島に飛来したアカハラダカは、多くて一日600羽ほどで、かつて見られた数千には程遠く、タカ柱は見られないとのこと。人の手による環境の変化で、野鳥の生存に大きな影響がいっているのが、実感できる状況にある。加えてこの日、渡り鳥観測所で、例年見られるツバメの飛翔がまったく見られず、異常な状況を実感。平地では見られるが、毎年、この観測所にアカハラダカの飛来の観測時に必ず飛んでいたツバメだけに風物詩の感さえあった。台風15号の影響と観測する向きもあるが、心配は募る。