8月20日21日の二両日、八重山漁協電灯潜り研究会(金城国雄会長)によるサメ駆除がおこなわれた。これは電灯潜りという、昔ながらの漁法をとる漁師にとって、獲物の横取りをねらうサメの存在は、漁業を続ける上で死活問題。そのため八重山漁協電灯潜り研究会では漁業再生事業で毎年サメ駆除を実施してきている。初日の20日はサメを捕獲する仕掛けがおこなわれ、サメが出没する場所に針60本を随所に一昼夜設置。21日は仕掛けにかかったサメを漁協のセリ場に運んで解体した。同日午前10時ころから同研究会の11隻が次々にサメを運んできた。イタチザメ、マストガリザメ、レモンザメ、ネムリブカなど、様々な種類のサメ29頭がこの日解体された。今回最大のものは390キロのイタチザメで、この日見物に集まった親子ずれの市民は、巨大なサメの威容に触れ写真を撮る等して、セリ場がにぎわっていた。中には、サメの内臓に触れるなどする親子もあり、海のギャングとして恐れられているサメを子どもといっしょに見ることで夏休みのよい思い出づくりとなっていた。なお、会場にはちゅらうみ水族館のスタッフが、サメの研究のためにサメの部位を切り分けるなどしていたほか、300キロを越す大型のサメから、そのあごの骨をとり、置物を作ろうとする人などもいて、サメ駆除現場で、サメの水揚げを見守っていた。(写真は390キロのイタチザメ)