篠原氏がアカキナノキの保全を訴え

篠原氏がアカキナノキの保全を訴え

6月23日の慰霊の日、午後3時から行われた八重山戦争マラリア犠牲者追悼式のあとマラリア遺族会の会長篠原武夫氏が、碑の裏手に植栽されているアカキナノキを視察した。このアカキナノキは、2001年に植樹されたもので、もしこの木があればキニーネをつくってマラリア罹患の犠牲者を救えたかもしれなかったと、追悼の意を込めて植えられている。残念ながら植樹後に3本が枯れ、再植樹されたものの八重山の気候に合わないのか、その後次々に枯れいった。ところが2008年に最後に残った一本が、突如花をつけ開花。翌年に実をつけて関係者を驚かせた。かくして、2009年、2010年、2011年と連続して開花・結実を見せてきた。今回、折からの台風2号の影響で、葉が飛ばされ、無残な姿になっているのを確認した篠原氏は「この木が国内で露地栽培できているのはこのバンナのこの慰霊碑の裏のこの木だけ。県はこの木の重要性を自覚して、是非保全に力を注いでほしい。」と述べていた。

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