リュウキュウサンショウクイが石垣市バンナ公園の近くで鳴いているのが見られた。八重山では留鳥。南西諸島に見られるサンショウクイは留鳥だが、本土では夏鳥。朝鮮半島で繁殖して冬にフィリピン・中国南部・マレー半島・スマトラ・ボルネオに渡って越冬するものが、夏に来ている模様。愛鳥家の間では、鳴き声が「ヒリリー、ヒリリー」と聞こえることから、「サンショウは小粒でもピリリと辛い」で、サンショウを食べてヒリヒリ言っていることから、サンショウクイと名がついたとされている。まるであだ名である。ただ、鳴き声でサンショウクイとすぐにわかるため、覚えやすい野鳥だ。スズメより大きく、体は細い。スズメ目サンショウクイ科の野鳥。リュウキュウサンショウクイは、近年、九州中南部の山地で繁殖し、冬は標高の低い山へ移動しているとのこと。野鳥も日々、生息域を変化させる生き物のようだ。