サンゴの産卵

サンゴの産卵

5月14日、竹富島と石垣島の間でミドリイシなどが毎年見せるサンゴの一斉産卵があった模様。今年は、昨年11月からの例年にない寒冷気象から、アーサの繁茂、桜の一斉開花や、クチナギ、タマン、サッコーミーバイの産卵遅れ、クロマグロの南下の遅れなど、生物の動きに遅れが見られたものの、サンゴの産卵は、通常のペースでおこっている模様。八重山諸島は、海岸部分の大部分がサンゴ礁石灰岩でなっており、サンゴの産卵が島のアウトラインを形成してきた。いうなれば、島の形をつくってきたのがサンゴ。であれば、もう少しこのサンゴの産卵の日を、皆で祝いたいものだが、色めきだつのはダイバーばかり。残念。この一斉産卵は、成長の早いミドリイシサンゴがやるもので、ダメージ大きいサンゴたちが将来八重山の海で増えるか否かは、このサンゴの卵の無事なる定着にかかってくる。サンゴが増えれば、サンゴ自身がオニヒトデの卵を餌にするため、心配なくなるのだが、なにしろ海域の環境悪化が、サンゴダメージの大きな要因のひとつである。陸から海への悪影響を洗い出し、そこに金をかけることが必要では。(写真は資料写真:15日にも取材を予定するも、記者の体調不良で撮影中止)『サンゴの産卵』の動画はこちら

この記事をシェアする