八島町の埋め立て地の南端で真栄里海岸との接点では、多くのキョウジョシギに混じって、オオソリハシシギが餌をアサリながら、岸辺を徘徊。平和な光景が青い藻でいっぱいの磯に広がっていた。(写真はオオソリハシシギとキョウジョシギ)昔は、餌をやるなどして野鳥と接することがおこなわれ、巣箱までつくったものだが、今は野鳥の世界と人の世界の間は、餌でつながることはない。(ただごくまれに、餌不足の場合だけ実施されることはある。)しかし、人との接点は、望まぬ形で進んでいる場合もある。特別天然記念物カンムリワシが交通事故に毎年遭うのは、餌を得る場所として道路沿いを彼らが選ぶから。道路沿いで待てば、車が轢死させた生物の死肉にありつけることを、彼らはいつのまにか学習したせいなのだ。加えて、人の人口が増えて、環境が変わり、餌が減ったことも影響している。人が勝手に外来種を島に持ち込み、カンムリワシの餌を彼らに巻き上げられる事態も影響している。接する愛鳥週間から、我々人間の暮らしが、生態系への悪影響を生んでいる現状を、改めて確認する愛鳥週間になりつつあるかもしれない。八重山には留鳥もいるが、多様で珍しい渡り鳥も多数飛来して、愛鳥家には見逃せないバードウオッチングポイントになっている。そんなことも再確認できる週間になれば、八重山の魅力を市民が知ることになり、島の環境保全も進むというもの。