第16回環境保全型農業推進コンクールで与那国薬草園(株)(杉本和信社長)が優秀賞を受賞。3月18日、八重山農林水産センター所長室で受賞報告が行われた。所長室を訪れたのは、同薬草園の杉本茂之取締役工場長と杉本繁文取締役専務の二人。16日に授賞式に参加して与那国に帰る途中に本永忠久所長に挨拶。所長は同薬草園の受賞を大いに激励した。このコンクールは有機農業をはじめとする環境保全型農業の確立を目指して意欲的に経営し、技術の改善に取り組み、農村環境の保全活動を通じ地域社会の発展に貢献している農業者や、それらの取り組みの普及・拡大に貢献した団体を表彰するもの。同薬草園は、与那国島で特産品として知られる長命草を生産。長命草は平成18年には県の拠点産地として登録され、昨年3月に生産組合を立ち上げたことで、生産指導が功を奏し品質が向上。有機肥料を活用し無農薬での栽培で生産量をアップさせて地域振興に資する活躍が高い評価に結びついた模様。平成11年に与那国特産3点セットのひとつ「長命草」が、本格的に生産されており、平成16年の生産量16トンから平成22年には115トンと成果は上がっている。同薬草園は平成20年1月に設立。乾燥能力800キロの加工処理施設を設置して取り組み、原料が不足すると生産組合をつくって、町おこしに尽力してきた。