石垣島製糖が4日、春植え面積と株出し面積の定植実績を公表。一年に一度の畑の更新を実施する春植えと、収穫後に畑を更新せず不耕起のまま株を生かして次の年にも収穫する株出しの植え付け実績が発表された。春植の計画は200haで2月下旬実績は約54ha。株出し計画は300haで2月下旬実績は82ha。さとうきび生産は、耕土である赤土流出対策から株出しによる営農が注目されており、不耕起による耕土流出を防ぐだけでなく、営農面積拡大も見込めることから、環境関係だけでなく経済関係機関からも期待されている。営農者の高齢化が進む中、後継者問題解決の糸口にもなるものとして、関係者は株出し営農に未来を託している。(写真は株出し管理機械。効果的な農薬が開発されて、積極的推奨が図られている。かつてはさとうきび生産は株出しが主流だったが、当時の農薬が禁止になって廃れた。新たに開発された効果的な農薬が内外で注目を集めている。)