「基地NO」の前を去る背中たち

「基地NO」の前を去る背中たち

3月3日、海上自衛隊護衛艦「あたご」の乗務員約160人が休暇で石垣島上陸。これを迎える自衛隊入港反対の5団体約40人が、看板を手に「帰れ」「自衛隊はいらない」を連呼。沖縄・八重山における旧日本軍がやった第二次大戦中の数々の不条理を根拠に、自衛隊の八重山進出を嫌う労働団体。一方、国の命令で石垣港に投錨し、休暇を理由に上陸。彼らは箝口令を敷かれて、黙々とシュプレヒコールに背を向けて町中に消える。両者が平和のために使命を全うしている。両者を隔てる壁が見えるだろうか。ここに将来、国家を揺るがす、見えない壁が存在する。だから、両者が見えない壁をよじ登り、将来を語らねばならない。でなければ何も前に進まない。サイレントマジョリティーは見逃さない。

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