2月5日6日の2日間、石垣市のバンナ公園Aゾーン管理棟で八重山地区矯正展が開催された。沖縄刑務所主催のこの矯正展は全国42カ所の刑務所の受刑者がつくる製品を一堂にそろえて販売するもの。沖縄からは紅型製品、皮製品などが出品され、このほか木工の家具や靴、陶器にステンレス製品など、2000点260品目が展示された。来場者は2日間で延べ約500人ほど。八重山更生保護女性会が協力しておこなわれて、晴天に恵まれたせいもあり、盛況裡に展示会は終わった。売り上げは、次の制作のための材料費にあてられるほか、被害者救済にも一部活用される。矯正をねらいに取り組まれる矯正展だが、手に技術を身につけても、社会復帰の際、腕を活用できる就職先はなかなか見つからないのが現実。不況の実社会にある厳しい事態は、忘れられたところになお厳しい風があると考えれば、「矯正」は、受刑者だけの言葉ではないかもしれない。そんなことを考える機会にもなる矯正展だった。