2月1日、午後4時頃川原集落近くで国の特別天然記念物のカンムリワシの姿が見られた。1月から3月にかけて、カンムリワシのペアリング(繁殖相手を探す)の時期にあたるため、電柱などの人目に立つ場所で餌をねらっている光景が、よく見られる。ここのところの寒波の襲来で、気温が下がり昆虫などの活動が見られなくなると、カンムリワシにとっては、餌となるカエルやネズミが見つからないことになる。おのずと電柱で見かけるカンムリワシの姿も減少する。今回は、1日にでた晴れ間に誘われて、電柱にとまった個体が、しばらくその場にいたが、また太陽は雲に隠れて、カンムリワシは寒風にさらされるばかりとなっていた。愛鳥家の話によると、昨年の7月上旬の長い干ばつから一気に豪雨が続いて、カンムリワシの子育てには、かなりダメージが出た模様。暑さから一転して雨による餌不足で、例年に比べて幼鳥の数が激減しており、愛鳥家が見かけるカンムリワシの数も減少しているとのこと。交通事故で保護されるカンムリワシが増えている現状に、この天候によるダブルパンチは、保護する側には重大関心事となる。