1月13日午後1時45分から石垣島の八重山家畜市場で初セリセレモニーが開催された。昨年の宮崎で発生した口蹄疫によるセリの中止で国内の畜産界は大打撃を受けた。宮崎県においては約28万頭の殺処分が決行され、その痛手は計り知れない。沖縄県でもセリの中止で、万が一の事態に備えた。冷え込む景気の中で、このダメージは深刻だが、昨年11月、12月には牛の値が回復。宮崎県が畜産復活に力を入れ、母牛購入が活性。優良種子牛の冷凍蓄積された精子をつかって、再生を図る取り組みから動きが出てきた模様。同じ13日に開催された竹富町黒島の牛の初セリでは、子牛販売価格の平均が31万8388円と、昨年1月に比べて約4万高く、好調な滑り出しとなった。なお、八重山家畜市場も昨年より順当な伸びがあり、昨年12月ほどはないにしろ、堅調な値動きに、関係者は胸をなでおろしている。長かったトンネルの先に光がさす新年初セリ。