初の年末ウミンチュ即売会

初の年末ウミンチュ即売会

12月25日午後2時から八重山漁協電灯潜り研究会による魚の即売会が実施され、会場には新鮮な魚を求めて集まる市民でごったがえした。アメ横かと思ってしまうほどの殺到した市民は、トロ箱に入った見事な魚を次々選んで買っていった。スーパーに並ぶ切り身の魚と違い、30センチほどの様々な魚が並ぶ様子は壮観で、魚一匹を丸々目前にして買う機会も、市内の刺身屋以外では今は少なくなっている。今回の開催のきっかけは、会長によると、島の子ども達に島の魚を食べる機会をつくったあげたいと、即売会を発案。前日は海がしけてしまったが、6名の会員が荒波の下で、捕獲して、この日は260キロが用意された。どれも、新鮮な魚で多くの市民がたくさん集まってきてくれたことに、関係者は大喜び。買い物客のひとりは「新鮮な魚を料理すれば、きっとおいしいと思い買いに来た」と述べ、「値段が安いから来たわけでなく、新鮮な魚が手に入るのがうれしい。」と、値段ではなく、新鮮さが魅力だときっぱりいう主婦は、どんな味になるか楽しみだと述べていた。八重山では、那覇の市場に出す仲卸がセリ値をいうために、輸送量(航空運賃)を想定して値を抑えるため、安くでしかかってもらえない。那覇で競られたものは、またスーパーへ出回り八重山に戻るときは、また高くなり、小売値は島のウミンチュがせりで手にする値より、はるかに高いものとなる。地元の魚を、地元で買い求める人が増えれば、値も上がってくることになる。今回の即売会は、地元の魚の消費を促すよい材料になった模様。

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