11月28日に投開票された沖縄県知事選挙は、仲井真弘多氏が33万5000票以上を獲得して当選を決めた。伊波洋一氏は約29万7000票で約4万票の差で敗れた。現職有利な原則に加え、元は辺野古案を指示していた経緯から政権与党の民主党支持者の一部からも票が入り、政府が選挙後に大きく振興策を持っててこ入れする可能性も見えるところから、仲井真氏に傾いた模様。普天間移設を両候補者が県外移設を唱えて、争点が不明瞭なまま選挙戦が展開したせいか、どこか熱気が感じられない選挙であった。尖閣列島での中国漁船船長拘束から一転開放でのトラブルや海保ビデオユーチューブ流出に加え、北朝鮮の韓国への砲撃から、韓国米国合同演習と、緊迫した極東情勢の中で、唯一県内移設を主張する宗教団体からの候補者に1万3000も票が集まって、話題になっている模様。なお、石垣では仲井真11175票、伊波8279票、金城達郎760票。ほぼ半々だった石垣の割合が市長選をきかけに保守に傾いたままだ。革新系の痛手は深く、当分続きそうな雲行きだ。