八重山の日本最大の嫌われ昆虫

八重山の日本最大の嫌われ昆虫

人に嫌われる昆虫だが日本最大である。蛾の嫌いな人にはめぐり合いたくないヨアングニサン同様に、嫌いな人には脅威そのもの。日本最大の昆虫としては、蝉ではヤエヤマクマゼミがそうだが、この昆虫は八重山に17年暮らした記者でも、見たことがなかったから、それだけ、人が住まう場所にはいないようだ。今回見かけたのはバンナ公園の中。突然、3匹が目前に現れ、あっという間に2匹が消え去った。残る一匹を撮影。裏側からの姿だが、逃げた2匹は表側になっていたから、わかりやすいが、これはわかりにくい。しかし、5センチを超えそうな大型のコックローチであれば、間違いない。ヤエヤママダラゴキブリである。もし石垣島移住ブーム前に、このゴキブリの存在が広く知られていたなら、石垣島の人口はこんなに増えなかったのではないか。女性からすれば、まずインパクトが大きいこの巨大ゴキブリの生息地は、まず移住先として敬遠されて当然。ただ、一般的なゴキブリより動きが緩慢で、人家近くにはいないために、広く知られずに済んでいる。八重山のゴキブリは大きいという声は、ワモンゴキブリのことで、ヤエヤママダラゴキブリに出会えば、日ごろワモンゴキブリを退治している記者ですら、一瞬冷や汗を感じるくらい衝撃がある。

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