八重山農林高校での賑わいの影響力

八重山農林高校では11月20日、21日に「花と緑のまつり」が開催され、多くの市民で八重山農林高校は賑わった。駐車場として用意された運動場が、いっぱいになるほど多くの車が乗り入れ、人気のほどを示していた。なにより野菜からケーキ、あるいは肉から花や野菜の苗に、多彩な鉢植えは、八重山では難しいコーヒーの鉢植えまでもが、お得な値段で品が揃っているため、市民にはうれしいイベント。市民は、最初から目的の購入物を決めてあるようで、売り切れないように、大急ぎで列に並んで、買いたいものを手に入れていた。また、八重山農林高校生には、早朝からこのイベントに供えて、品物を用意する生徒もおり、汗をかいた分、やりがいが感じられる取り組みになっている。パンやケーキなどは、開催の度に列が長くできて、市民の人気のほどが現れている。この現象が石垣島にパン屋やパテシエ希望者を増やしているとすれば、島のまちづくり・島おこしにも貢献をしていることになる。おいしいものを競って出す店が増えれば、需要も伸びるし、島の雰囲気も変わる。存在する市場だけでものを考えるのではなく、若者の意欲が市場を広げることもあるはず。島がまちづくりに磨かれて、魅力溢れる町になる能力は、こういった若者のやる気からとも言えるかも。そしてやる気が発生するように応援する市民たち。一見すると、補助があるからできる取り組みに見えるイベントだが、そこには市民の応援の気持ちが入っているところは、ただ見ているだけでは分からない。目の前の市民が殺到する現象は、生徒が社会に出たときに仕事で実現させたい現象の原風景になるかもしれない。賑わいの喜びを、農産品や食品製造品づくりを通して、彼らに味あわせることで、学ぶ意欲の目標が生まれる。経験あることとないことの違いは天国と地獄ほどの差がある。

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