11月24日は、空が晴れわたり、温かい日和で石垣島の平田原では一期作へ向けた田んぼの整地がはじまっており、代掻き前に収穫できずにおいたあった稲の刈り取りあとに、ハクセキレイやキセキレイ、ツメナガセキレイ、タビバリが舞い降りて、水生昆虫やミミズを採餌していた。せわしなく尾を上下させながら動き回るセキレイとは対照的に、ゆっくり、じっくりと動き回るタヒバリは、掘り起こされた田んぼの土の穴からのぞき見えるミミズや虫、イモムシをつまみつつ、身を草陰に隠しながら移動していた。今年も、八重山全体の水辺では、冬鳥の盛んなさえずりが春まで続き、長逗留をする旅の野鳥らは、八重山で休養し、やがてくる春、北へ戻る日を待ち続けることになる。