10月7日午後1時から石垣市登野城の天川御嶽で結願祭が開催され12年に一度という長いスパンで開催される祭りに多くの市民が集まり、盛大な祭りの成り行きを見守った。寅年に開催されているこの登野城の結願祭は、元来は農耕関連の祭りで、願いが叶ったことを神に感謝し、多数の奉納芸能を見せて来夏世に期待するもの。神前の厳粛さよりも、住民の側の楽しみ傾向の濃い祭りで、多彩な奉納舞踊で会場は大いに盛り上がる。ここ人口1万を超える大所帯の字登野城で、12年に一度の結願祭は、事業所も広範囲に関係するためか、12年に一度の触れ込みの効果も大きく、盛況さがどこよりも際だっている。同日開催の宮良の結願祭や竹富島の種子取祭奉納初日が、この12年周期の祭りに入場者を食われた格好。御嶽の拝殿、鳥居といった大きな新調から、ミルクの新調といった重要なものまで新しくなった登野城の祭事環境は、周辺の電柱の埋設も加わり、新鮮な佇まいを感じさせる。演目も小さな子供達から大人まで、奉納も多彩な年齢層が加わって、大所帯の登野城らしい盛大で和やかな祭事となっていた。