観光客数は前年度並み

観光客数は前年度並み

 沖縄県八重山事務所が10月1日、2010年8月の八重山入域客数の推計を発表。77675人と前年の77740に比べ65人少ないながら、ほぼ前年並の数であることがわかった。台風4号の影響や沖縄本島への台風11号の接近が、海・空便での欠航を招いたが、それでも前年並みは、心強い。
 八重山観光は、2007年をピークに入域観光客数は頭打ちで、2008年9月のリーマショックでの世界不況は、2009年の5月の観光客の激減を味わうに至る。まさにどん底のシーズンといえた。その後、2010年には4月5月6月は、リーマンショック以前に回復。(この時期は梅雨時期ゆえに例年低調)昨年7月は2008年の7月を越す勢いだったが、今年は2008年に及ぶにとどまった。2008年8月のリーマンチョック直前より落ちるものの、昨年同様の堅調な入域数で、今後冬場の入域数の回復を、期待したい。
 八重山観光は、最近、その入域数の厳しさから、値下げ傾向が次第にはじまっており、入域観光客の指向も、昨年12月からレンタカーによる自己選択でめぐるリピーター系の観光旅行の傾向が濃厚にある。平田観光が観光バス事業から撤退を決めた背景には、観光客の志向がおまかせ団体観光から、進化していることがうかがえる。
 いうなれば、前年並みの推移は、来年以降には、もう一度来てみたいとする魅力を、観光客が持って帰っているかにかかっている。今年の観光客が何を感じ、何を思ったかが、来年以降の入域観光客数に反映されると考えられる。
 ダンピングか、メニューの充実か。今、観光業者が、将来的に持続可能な観光を志向しているか否かに、かかっているのは間違いない。(写真は観光客でいっぱいだった2008年のユーグレナモール<当時は、あやぱにモール>)

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