八重山で赤土流出の現場風景として、その代名詞的存在の新川川河口。しかしそこは野鳥の楽園でもある。人間には汚れた河口だが、野鳥には餌となる生物が異常に集まる場所でもある。そこに愛鳥家に人気のカワセミが飛来して、魚を捕る光景が9月下旬に見られた。これは石垣島の愛鳥家に見慣れた光景。きれいな野鳥で知られるカワセミが、生活排水が目立つ場所で餌をねらうは、ちょっと幻滅。しかし、これも野生の現実。生物の生存には、何でもあり。新たな魅力を生み出す、生物の密集エリア。しかしそれが都会暮らしの本質的な側面だとすれば、じわりじわりと馴らされている生活環境に、時再考も必要か。