台風11号接近で、がんばれレーダー担当

台風11号接近で、がんばれレーダー担当

 石垣島地方気象台のレーダーが台風接近直前に休止となった。17日午後3時35分から6時までの2時間25分間休止だ。明るい時間帯に降雨キャストが確認できず、明日の仕事の算段や台風の行方、雨の状況予測をする大事な情報源がとぎれたままとなった。インターネット上に何も特段お詫びなどの表記もされず、レーダー運用状況の中に休止の表示が有るのみ。同気象台に問い合わせたところ、定期点検(月一回)で作業が済んでいなかった部分があり、急遽、強風の中、於茂登岳に登って緊急点検をしていたとのこと。当初は4時頃には済ませることができると判断したが、結果的に6時までかかった模様。復活して降雨の大きな束が八重山に迫っているのが表示され、状況大きく変わり出す局面直前に復旧したことに・・・。このレーダーが止まれば、11号台風にもっとも近いレーダーが、存在しない事態になる。これまで、八重山地方にとって欲しいのが、もっと東南で、うごめく台風の進路の変更情報など、来るのか来ないのか台風が大きければ大きいほど島人誰もが息をのんでいる。今年八重山に、最初の大型台風接近の直前のレーダーストップ。ドップラーレーダーとなって初仕事のはず。ここ台風銀座用に何か設備が足らないのではないか。午後6時再開ですでに中心付近は風速40m。ヘストパスカルは上昇中でまず直撃は怖い代物。今回の石垣島地方気象台レーダー担当の慌てようがそれを示しているかも。こうして日没直前の再開となったことは、台風銀座の八重山では、メンテ関係から見て、リスクの多いレーダーが配置されていることにならないか。運用上の不具合は現場職員の尽力で、維持されていくことになる。全国一律過ぎて、ローカルの事情をくみ取ったハード対応となっていないことを意味しないか。国立公園内のレーダーでもある。環境省と打ち合わせて、もっと配慮を霞ヶ関はできないのか。加えて、地元はもっと南東の洋上の台風情報がほしい。周辺各国も、ほしいはず。

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