七色に光る昆虫

七色に光る昆虫

 ハンミョウなる昆虫がいる。体長約2センチ。班猫と書いて、ブチネコのようなという意味らしいが、英名はタイガーとつく。この昆虫は、カマキリのような肉食だからだ。アリなどの昆虫を食べる。八重山にはヤエヤマクビナガハンミョウが、石垣島と西表島の固有種としているが、なかなか見られない。准絶滅危惧種である。写真のものは石垣島で撮影した一般的なナミハンミョウ。なぜにこんな目立つ体色を持つか不思議だ。漢方のハンミョウと誤解されて、毒および催淫剤の効果があると勘違いされている。日本のハンミョウは無毒。催淫効果はない。中国のハンミョウはツチハンミョウ科。日本のものはハンミョウ科。色の派手さで毒があるかに勘違いされやすい。別名、ミチシルベあるいはミチオシエ。飛ぶ距離1メートルから2メートルと短いために、こちらに道を教えているかに見えるから。豊かな自然に育まれて、多種多様な生き物が生息していられる八重山を実感できる。

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