白保でオンプール

白保でオンプール

 今年の豊作に感謝し、来夏世の豊穣を祈願する豊年祭のオンプールが8月8日石垣島白保でおこなわれ、多原御嶽、波照間御嶽、真謝御嶽、嘉手苅御嶽の4つの御嶽では、御嶽を守る氏子たちが神司による神への祈願を見守ったほか、様々な奉納舞台がおこなわれ、賑わう御嶽や、巻き踊りで氏子の結束を図る御嶽、静かに氏子らと時間を過ごす御嶽など、各御嶽毎の伝統のやり方で神への祈願をしていた。この白保のオンプールの様子を見ようと集まった観光客や関心ある人々が、カメラ片手に大勢で見守って、素朴な御嶽に賑わいを添えていた。村人が寄り合い、結束を持つ社会集団の原風景ともいえる白保オンプールには、古い時代を感じさせるもの、新たな舞台づくりに熱心なもの、結束を大事にするもの、昔ながらの方法を大事にするものと、それぞれ特徴あるオンプールで、素朴さに加わる性格が深みを面白さを感じさせる。明日は4つの御嶽の神司が終結し、ミルクを迎えると共に、稲の一生をパレードにして表現する名物の豊年祭行列がある。手作りの豊年祭は、楽しさ、滑稽さ、面白さ、見事さ、きれいさ、意外性と、特徴ある各実行委員会のパレードにより、この日は大いに盛り上がる。

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