危険生物も食べれば美味

危険生物も食べれば美味
危険生物も食べれば美味

 7月19日、八重山漁協のセリに登場したのは、グロテスクな魚。これは、危険生物で知られるオニダルマオコゼ。オコゼ目オニオコゼ科。背びれに毒があり、砂や岩に似ているため踏んでしまうと、棘が丈夫なため、薄手のゴム草履などは簡単に貫通する。刺されると手であればグローブのように腫れ上がる。足もそんな腫れ方だ。この憎き危険生物は、地元ではおいしい魚とされ、刺身や天ぷら、煮付けなど食べ方も多彩。ただ。背びれの毒には気をつけてさばく必要がある。慣れていないと、食べられない魚種だ。刺身が絶品とされる。元来、奄美以南に生息するとされるオニダルマオコゼは、もっか和歌山県でも見られるようになっている。北上の理由は、サンゴ同様で地球温暖化と無関係ではない模様。危険生物が北上して、本土で全国展開がはじまったとすれば、裸足で海水浴が普通の本土であれば、結構大変な事態ではあるのだが・・・。

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