7月1日、石垣市川平では、豊年祭がはじまった。群星御嶽、山川御嶽、赤イロ目宮鳥御嶽では、氏子等が集い、神様に供物を捧げて今年の豊作に感謝し、来夏世の豊穣と祈願した。赤イロ目宮鳥御嶽では、名物のびっちゅる石の奉納が午後4時頃から行われて、多くのギャラリーがこの儀式を一目見ようと同御嶽に集まって、成り行きを見守っていた。毎年成長しているとされる60キロ以上はあるとされるびっちゅる石。これを肩に担いで膝を低く折って練り歩くというもの。村の力自慢や若い川平小中学校の新任先生などが参加して、会場を大いに沸かせていた。川平の豊年祭が行われると、八重山の豊年祭シーズンへの突入を意味して、島の人々は自分の村の豊年祭準備が気になり、熱い血が騒ぎ出す。八重山では、この時期、離島を含めて、19以上の島や字で、豊年祭が実施される。7月21日22日の四ヵ字豊年祭がピークとなる。