2004年7月に監督からサインボールが贈られたときの写真石垣島と今回の2010ワールドカップ南アフリカ大会がどんな関係があるか。実は、2004年7月にアテネ五輪のサッカー日本選抜チームが、石垣島入りして合宿している。この時の選抜メンバー26人中、7人が2010年ワールドカップのメンバーとなっている。ファインセーブを繰り返した守護神の川島永嗣。ディフェンダーでは大活躍の田中マルクス闘莉王。PK戦では外したが何度も窮地を救った駒野友一(アテネではMF)、ミッドフィルダーでは、カメルーン戦で本田へのアシストを決めた松井大輔。ボールを奪う達人の阿部勇樹。そしてデンマークから恐れられたフォワード大久保嘉人だ。控えが多かったが石垣島でのキャンプが長いFC東京の今野泰幸もいる。川崎フロンターレの川島であり、名古屋グランパスの闘莉王、ジュビロ岩田の駒野、浦和レッドダイヤモンズの阿部、ビュッセル神戸の大久保。そしてグルノーブル(フランス)の松井と、まさにあの26人が中堅世代になっているといえる。ただ、今回の本田の活躍は、新時代の到来を意味することになるのだが。この世代を育てたアテネへの司令官山本昌邦アテネ五輪元監督は、まだ日本代表の監督を担っていない。思い起こせば、成長著しいとの前評判を裏切った五輪での予選敗退は決定力不足。頼みの高原が呼べずじまい。そして今回の岡田ジャパンも全体的に決定力不足。今大会直前に頼みの中村俊輔の不調と、決定力の申し子「本田圭佑」の出現で、思い切った賭(本田のワントップ)に出て大当たり。まさに、日本サッカー界の決定力不足を穴埋めできる時代が来たかに見えたが、ウルグアイ戦での妙なゴール前のパス回し復活。チームワークが過度になれば、こうなるということか。ゴールへ蹴るときは生臭い強烈な野性味がいる。最後は日本らしさでまとまってしまったウルグアイ戦ではないか。チームワーク云々が多すぎる。一体感ばかりがチームワークではないだろうに。八重山商工高校野球部のようなバラバラに見えて、大事なときだけまとまるチームワークもある。万事、多様なはず。結局、本田が日本式サッカーに取り込まれたのでは・・・?。やめよう「一体感」信仰。